教学 (前編)
オウム真理教の修行には、ウインド・トレーニングやムドラーなどの行法、決意や歌の記憶修習、マントラ、教学、瞑想などいろいろありますが、皆さんは、日々の修行というと、どのような修行を思い浮かべますか。
いろいろな修行をバランスよく行なっていくのはもちろん大切なことなのですが、中でも教義の記憶修習は、わたしたちが修行を進めていく上で欠くことのできないものです。修行の四つの土台(教学・功徳・瞑想・イニシエーション)の一番最初に挙げられるのは教学ですし、聖なる八段階の道(正見解・正思惟・正語・正行為・正生活・正奮闘・正記憶修習・正サマディ)も、正見解、すなわち多くの真理の法則を学び、記憶することからスタートします。
その理由は、次の開祖の言葉に端的に表わされています。
「最初に必要となるものが、真理のデータということ。わたしはよくこういう言い方をする。真理のデータなくして、どうしてこれを真理だといえるんだ、と。どうして、これを、例えば善行、例えば悪業だと断定できるんだ、と。 (『マハーヤーナ』二十五号)」
今月のこのコーナーでは、真理の実践のすべての基礎となる「教学」について学んでいきましょう。
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